小学生のプログラミング教育が必要な理由【必修化についても解説】

タブレット

「プログラミングを学ぶなら、生涯仕事に困らないことを私が保証しよう。」

(facebook元役員)

「オタクには親切に。あなたたちは、いつか、彼らの下で働くことになるでしょうから。」

(ビル・ゲイツ)

「プログラミングは思考プロセスを学ぶために、一般教養として必要である。ゲームを買うのではなく、作ってみよう。」

(バラク・オバマ)

多くの著名人はプログラミングを強く推奨しています。一方、日本では2020年からプログラミング教育の必修化が義務付けられて小学校、中学校、・・・と教育現場に取り入れられてきています。

小学生のプログラミングが必修化になったって聞いたけど本当に必要なの?

必修化されたって言うけど、時間割には無いけど・・・

こんなふうに考えている人も多いかもしれません。

この記事を読むと

  • プログラミング教育の必要性
  • 必修化になって何が変わったのか?
  • 親の立場で考えるべきこと

が分かります。解説していきます。

目次

プログラミング教育の必要性

結論、プログラミング教育は必要です。

ただし、プログラミング教育の意味についての理解が必要です。説明します。

プログラミング教育というのは、プログラミングスキルを身につけるためのものではなく、基本的なITリテラシーや論理的思考力を育むことを目的としています。

誤解されているかもしれませんが、プログラミング教育を受けたからといってプログラマーになれるわけではありません。もちろん、プログラミング教育がきっかけになり、プログラマーのような職業になる可能性はこれまでよりは高くなるかもしれませんが、そういった目的での教育ではありません。

ITリテラシーとは

基本的なITリテラシーとは、パソコンの基本操作や使いこなすための知識、コンピューターや情報技術がどのように活用されているのかを理解する能力のことです。

例えば、スマホの使い方について。

本来有効に活用できれば、より人生の選択肢を増やすことができるはずが、ITリテラシーが低いと、フィッシング詐欺にあったり、間違った情報に振り回されたり、炎上したりと破滅の道に進む可能性があります。

進む道の幅を広げるためにも、また、自己防衛のためにもこれからの時代には必須の能力と言えるでしょう。

論理的思考力とは

論理的思考力とは、物事を筋道立てて考える力のことでビジネスパーソンの必須スキルです。

論理的思考力が高い人同士だと、無駄な議論が少なく、だいたい同じような結論になるので話しがまとまりやすいです。

一方、論理的思考力が無い人同士のコミニュケーションは、多く議論が噛み合わずケンカになり、結論が出ません。

社会のあらゆる場面で噛み合っていないコミニュケーションを目にします。論理的思考力は、これまで義務教育で学ぶことも無く、自ら能動的に学んだ人以外には身についていません。

社会では日々、揉め事が起こっていますが、論理的思考力の低さがこれらの一因になっているかもしれません。

義務教育で論理的思考力を高めることができるのは、個人にとっても社会にとってもいいことだと言えます。

必修化によって何が変わったのか?

授業の教科としては加わらない

必修化されたのに授業に無い!?と思っている方いませんか?

必修化されたからといって、国語や算数といった教科のように時間割の中に「プログラミング」という科目が加わるわけではありません。

国語・算数・理科・社会などの中にプログラミングの要素が入ってきます。

例えば、算数で、正三角形や正方形などの図形を描く場合にプログラミングを使って描いてみる。というような感じです。

新しい教科が増えるのではなく、今ある教科(国語、算数・・・)を新しい学習方法で学ぶイメージです。

プログラムは書かない

基本的にはプログラムを書くことはありません。理由は、プログラミング教育の目的がプログラミング的思考を育むことであり、プログラマーの育成はないからです。

もちろん学校によって異なるので、学校の教育方針次第ではプログラムを書くところもありますが、公立では校長の考え方によって決まります。

またその方針もどんどん変わっていくことになるでしょう。

タブレットやパソコンを授業で使う

必修化によって目に見えて違う部分は、タブレットやパソコンを授業で使うところです。

例えば、これまでは三角定規やコンパスを使って描いていたものを、タブレットでプログラミングを使って描いてみる。というようなことが当たり前になってきます。

また、これまでは「この問題分かる人~?」に対して、自信のある子だけが手を挙げる、という光景でしたが、これからは「自分の考えをタブレットに打ち込んで~」という形で全員が参加するのが当たり前になるでしょう。

親の立場で理解すべきこと

プログラミング教育が何かを理解する

まずは、プログラミング教育とは?「プログラミングスキルを身に付けるためのものではない」「ITリテラシーを高めるためにやっているんだ」ということを理解することです。

英語が必修化されたときも同じでしたが、親が理解できていないと子供が困ったときに助けることができません。

学校で行われていることを理解する

実際に学校でどのようなことが行われているかを理解することも重要です。

例えば、学校からのお便りについて必ず目を通すなど、学校からの発信をスルーせずに受け取りましょう。当たり前のようですが、学校の方針ややり方も日々変わっていく可能性があります。

また、子供との日々のコミニュケーションで新しいことがあれば詳しく聞いていくのも良いでしょう。

タブレットの運用方法を理解する

タブレットは何のために家に持ち帰っているのか?使用上の注意は?禁止事項は?使用して良いアプリは?時間制限はどうする?確認すべきことや家庭で決めるべきルールはたくさんあります。

特に、タブレットやパソコンなど機器の使用方法については、不慣れな人ほど理解に時間を使うことが大事です。こういった知識は、子供だけでなく親の世代も同様に必要です。

わからなければ子供と一緒に学んでいきましょう。

まとめ

  • プログラミング教育はITリテラシーや論理的思考力を身につけるためには必要。
  • プログラミング教育の意味を正しく理解する必要がある。
  • 「プログラミング教育=プログラミングスキルを身につける」ではない。
  • 親の立場で理解すべきことはたくさんある。

情報感度を上げて、子供と一緒に学んでいきましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次