【コーディネーション能力とは?】遊びながら運動神経を鍛える方法

走っている子ども

子どもの運動神経は「親の運動神経で決まる」と思っていませんか?

実は、運動神経は遺伝ではありません。

運動神経は後天的な影響であり、生まれ持った能力ではなく、環境によって変化していくものであると考えられています。

私が運動が苦手だから、うちの子も苦手なのは仕方がないのかな・・・
親が運動音痴だから子どもが外で遊ばないのは仕方ないか・・・
運動神経がよかったらもっと外で運動すると思うんだけど・・・

こんな風に考えている方、吉報です。

運動神経は鍛えることができるんです。

え~ 本当!?

私の妻は幼児保育の現場で10年以上の実務経験があり、その経験の中で「運動神経は鍛えられる」ということを繰り返し言っています。

今も幼児教育の現場で、運動遊びによる運動神経の向上を実践し、その効果を体感しています。

私は運動は好きですが、運動神経がいい方ではありません。そんな私の子どもは小さな頃からあまり運動が得意ではなく、「まあ仕方ないか・・・」と考えていました。

運動ができなくても、運動以外のことをがんばってもいいんです!

こんな風に考えていました。

ただ、運動神経が鍛えられることを知ってからは、子どもに運動遊びを繰り返すことで、日々トレーニングを実践しています。

明らかな能力の変化は体感していませんが、トレーニングを始めてからは体を動かすことが好きになり、家の外で運動することが増えています。

また、家の中でのトレーニング方法を知ってからは、外に出ることができない時でも楽しみながら運動能力を鍛えることができています。

この記事では「運動が苦手、嫌い」というお子さんに対して、楽しみながら運動神経を高める方法について解説します。

この記事を読むと

  • コーティネーション能力について理解できる。
  • 子どもが身体を動かすことを好きになる方法を知ることができる。
  • 具体的なトレーニング方法の調べ方がわかる。

 

子どもに、一生の宝である「運動能力」をプレゼントしませんか?

解説していきます。

目次

コーディネーション能力とは

コーディネーション能力とは、40年前に旧東ドイツのスポーツ運動学者が考え出した理論です。

自分の身体を巧みに動かす能力、いわゆる「運動神経能力」のことを言います。

一般に「運動神経がいい」と言われる人ほど、「コーディネーション能力が高い」ということになります。

鍛えるとどうなる?

自分の思ったように体を動かせるようになり、体を動かすことが楽しくなります。

運動や外で遊ぶことをあまり好きではない、と言った場合には、コーディネーション能力が低いことが原因になっているかもしれません。

また、危険を予測したり、回避したりする能力を高められ、全身の関節の連動がうまく協調するようになり、怪我をしにくくなります。

なぜコーディネーション能力が注目されているのか?

子どもが外で遊ぶ習慣や環境がどんどん減ってきているため、運動能力を高める機会が減っています。そんな中、運動神経が後天的に鍛えられることがわかってきました。

トレーニングによって運動能力が高めることができるということが理解されてきたことにより、注目が高まっています。

「転ぶときに手をつけない」「まっすぐに走ることができない」など子どものからだに様々な異変が生じていると言われるのを聞いたことがあるかもしれません。

たいして激しい運動しているわけでもなさそうですが、やけに怪我をして帰ってくると思っていました・・・

この原因の一つとして、子どもの遊びが昔と比べ変化していることが挙げられています。

昔ならゴム跳びや相撲などの多様な遊びを通じて身につけていた動きがいまでは少なくなっているためです。

時代の変化により、子どもの時期に多様な遊びを通じて身につけていた能力が身につけにくくなっているということです。

幼少期にいろいろな動きを経験しておかないと、体が大きくなっていくなかで運動能力が伸びません。

コーディネーション能力が伸びる年齢

運動神経は12歳までにほとんど発達します。特に5歳くらいまでに成人の8割まで発達すると言われています。

スキャモンの発育型
引用元:国立スポーツ科学センター/成長期女性アスリート指導者のためのハンドブックP6.表3.Scammonスキャモンの発育型

そのために、コーディネーション能力は幼少期に伸ばすべきだと言われています。

この期間に様々な動きを経験すればするほど、神経系が刺激され運動神経が発達します。

最適な時期にトレーニングすることで、効果的に神経系を発達させることができます。

コーディネーションの「7つの能力」

コーディネーションは7つの能力に分類できます。

7つの能力は個別、バラバラのものではなく関連しており、多様な動きをするほどそれぞれが刺激することで高まっていきます。

定位能力

自分と相手、自分とボールなど、距離や間合いをはかれる能力

バランス能力

転びそうな時やバランスを崩したときに、上手にバランスを保ったり、立て直す能力

識別能力

軽く投げる、強く投げる、少しずつ力を入れていくなど、力を加減する能力

リズム化能力

人やモノの動きや音に合わせて体を動かす、人のマネをするなど、タイミングをつかむ能力

反応能力

合図と同時にスタートするなど、人やモノの動きや音をすばやく察知し、正確に対応する能力

連結能力

移動してボールを取るなど、異なる動きをスムーズにつなげて一連の流れるような動きにする能力

変換能力

バウンドが変わったボール捕球するなど、急な変化に対応し、動きを切り替える能力

どうやってトレーニングする?

家庭や幼児教育の現場で簡単にできます。1回30~40分で、週に数回やることが効果的であると言われています。

一人でできるものや二人など複数でやるものがあります。また、難易度も様々です。

7つの能力のどの能力に効果があるかも説明されている書籍もあります。具体的なトレーニング方法は多種多様なので関連書籍をご参考ください。

オススメ書籍

幼児の運動あそび 親子で楽しむ魔法のレッスン帖

高橋宏文著

  • 親子で家庭で楽しみながらトレーニングしたい人に向いています。
  • 7つの能力ごとに合計100個のトレーニング方法がイラスト付きでわかりやすく説明されています。
  • 2歳くらいから対応するトレーニングが多いですが、小学生でも問題ありません。

 

幼児のためのコーディネーション運動

東根明人・大羽留美子著

  • 保育教育者向けです。
  • 「コーディネーション×動き言葉」で運動を楽しむためのトレーニングが50種類、動作別に解説されています。
  • 幼児教育の現場で活躍されている方向けで、2~6歳の子どもが対象です。

まとめ

  • コーディネーション能力とは、いわゆる「運動神経能力」のこと。
  • 運動神経は、遊びながら楽しくトレーニングで鍛えることができる。
  • 幼少期に伸ばすのがいい。
  • 12歳までほとんど発達する。

子どもに、一生の宝である「運動能力」をプレゼントしましょう!

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